受託加工コラム

OEM COLUMN

臭わない!炊飯器で簡単に炊ける発芽玄米の製造方法

発芽玄米は栄養価が高いため、健康志向の方やマクロビオティック食材として人気があります。しかし、長時間の漬け置きが必要など、炊飯時にひと手間かかることがネックとなっています。
そのため、当社では炊飯器で簡単に炊くことができるように加工処理を行いました。家庭用としてはもちろん、業務用の大量調理にも適しています。

【はじめに:発芽玄米とは】

発芽の様子

発芽玄米とは、玄米からわずかに芽が出たお米のことです。玄米を種として、玄米に含まれている栄養素を利用するために、様々な酵素を準備している段階です。

酵素の働きによって、胚乳に含まれているデンプンがブドウ糖へ、タンパク質がアミノ酸へ分解されるため、甘みと旨味が強まります。また発芽するために糠層を柔らかくする効果もあるので、玄米よりも炊飯時の食感が改善され、消化吸収性もアップします。
発芽が始まってすぐに止めた状態のため、玄米に含まれるビタミンB群やミネラル、GABA(γ-アミノ酪酸)も含まれており、栄養価が高いことも特徴です。

【発芽玄米を炊くときに困ることは?】

デメリット

発芽玄米は、通常、玄米を1~2日間、30~40℃のぬるま湯に漬けて発芽させています。
玄米には糠がついており、糠独特のにおいがします。白米に比べ、糠がついている方が一般生菌数が高くなります。さらに発芽玄米の製造時に、微生物が活性化しやすい温度で長時間漬けるため、微生物の増加・発酵臭発生の原因にもなります。

 課題①:炊くまでに時間がかかる。(浸漬時間が長い)
 課題②:糠臭さや発酵臭など独特の嫌なにおいがする。
 課題③:一般生菌数が高い。

【当社技術の活用(課題解決)】

浸漬の様子

当社工場では、浸漬タンクで玄米を発芽させています。この時、微生物の増加や発酵を防ぎながら発芽させるように、研究開発を重ねました。その結果、嫌な臭いをほとんど発生させずに、発芽させることに成功しました。もちろん、薬品や添加物などは使用しておりません。
発芽処理後は、「蒸し+乾燥」を行っています。加熱処理をしているため、微生物コントロールも可能となりました。

蒸し乾燥米の状態でご提供しているため、炊飯時に浸漬や洗米する必要がなく、無洗米と同じように使用することが可能となりました。(調理工程の短縮)

サンプルのご提供や、お客様の支給原料による受託加工も行っております。
また当加工ラインは有機JAS認証を取得しているため、有機でのご対応も可能です。
ご興味のある方は、是非お問い合わせフォームよりご連絡ください。