原料の調達について
当社へ受託加工をご依頼される際、お客様の持ち込み原料で加工をおこなう場合が多いですが、原料調達からお願いしたいというケースもあります。また加工ロットが合わない場合、当社調達原料で製造した商品をご案内するケースもごさいます。
当社は農協様や原料商社様とのお付き合いがあるため、当社でお客様のご希望原料を調達することも可能です。今回は当社で調達可能な原料や調達手段についてご紹介します。
①麦茶用大麦
麦茶は、タンパク質が多く含まれる六条大麦が主流で使用されています。国内で流通している麦茶用原料は「全国麦茶工業協同組合(通称:麦茶組合)」が取りまとめ、原料の管理・販売をおこなっています。当社も麦茶組合に加盟し、麦茶組合経由で麦茶用大麦を調達しています。麦茶組合では、外国産大麦、国内産大麦のどちらも取り扱っており、組合員の要望を取りまとめ販売管理されています。麦茶組合WEBサイト
当社は長浜市とJA北びわこと3者間で連携協定を結び、良質な滋賀県長浜産の「麦茶用大麦」の生産ができるよう、生産農家への経営・技術向上支援をおこなっています。2016年の生産量は110t程度でしたが、2020年には生産量が約20倍に増加しました。長浜市で生産された麦茶用大麦のほぼ全量は麦茶組合経由で当社が購入し、定期的な視察・交流を図っています。
国内で流通している麦茶用大麦原料のほとんどは麦茶組合で管理されています。麦茶組合に加盟せずに原料調達をしたい場合は、自社で直接輸入するか、麦茶組合管轄外の生産者・所有者と直接交渉が必要です。なお、麦茶組合経由で購入した麦茶用大麦の原料転売はできないため、当社からは焙煎大麦の販売をおこなっています。
②米
飲料向け、食品向けのどちらにもお米を使用しています。お米にはうるち米やもち米といった種類の違い、コシヒカリやひとめぼれなどの多様な品種、外国産・国内産などの産地の違い、玄米や精白米などの搗精度の違い、稲穂から精白米に加工されるまでに発生する品位の違いなど種類はさまざまです。また主食用米や加工用米(お酒、加工米飯、味噌、米菓等の用途に供給することを目的として生産される米穀)、新規需要米などもあり、どのような目的でどのような米を使用したいかにより調達先が異なります。
受託加工時に当社へお米原料の調達からご依頼される際は、「使用用途(飲料向けor食品向け)」「希望価格帯」「年間使用数量」「その他ご要望」をお伺いし、調達先へ確認します。お客様のご希望に沿った原料、加工方法をご提案しています。
③その他穀物
大麦やお米の他、はと麦やその他麦類、トウモロコシ、大豆、小豆、黒豆、あわ、きび、ひえなどさまざまな穀物を取り扱っています。これら穀物は食品原料用の加工だけでなく、穀物茶やペットボトル飲料原料へと加工しています。
各社原料商社との取引があるため、商社経由で調達をおこなったり、北海道旭川市に当社工場(旭川フードデザイン研究所)があるため、農協様を通じて北海道産原料の調達もおこないます。
【原料調達実績】
はと麦(海外産/国内産)、はだか麦、ライ麦、麦芽、大豆(海外産/国内産)、黒豆、小豆、ひよこ豆、その他豆類、 トウモロコシ、あわ、きび、ひえ、キヌア他
④中国茶
中国福建省厦門市に協力会社(厦門銀和茶葉有限公司)があり、中国茶の調達が可能です。同社ではISO22000/HACCP認証、ハラル認証を取得しており、品質面だけでなく、安全面にも力を入れて製造しています。当社からも定期的に現地監査や品質指導、情報交換をおこなっており、日本の大手飲料メーカーへの納入実績もあります。
同社が所在する福建省は、中国の南東沿岸部に位置し、年平均気温が15~22℃の温暖多湿な気候です。山地ではお茶の栽培が盛んで、崇安の武夷岩、安渓の鉄観音、福州のジャスミン茶などが有名です。同社担当者が産地へ赴き、現地確認しながら茶葉を調達しています。
基本的にはコンテナ単位で輸入しており、当社が輸入代行するため、国内渡しが可能です。
【原料調達実績】
烏龍茶/茉莉花茶/プアール茶/茶花など
その他原料についても、幅広い取引先や原料商社、農協様、現地農家様のつてをたどり、調達可能なケースもあります。原料の種類や使用数量により対応可否が異なりますが、まずはお気軽にご相談ください。お問い合わせ
当社での加工品を含め、基本的にはバルク販売となります。誠に恐れ入りますが、小口販売には対応していないため、その点ご了承の程よろしくお願いいたします。