環境経営の取り組み
行動指針のひとつである「もったいないの精神を育てよう」を基に自社の環境経営方針を定め、環境にやさしい食品製造業を目指します。環境省が策定した環境マネジメントシステム「エコアクション21」に沿って活動し、SDGsの推進や環境保全の推進・維持に努めます。
SDGsの達成目標
重要課題と取組項目
重要課題 | 取組内容 |
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①気候変動対策 | CO2排出量の削減 エネルギー管理、使用量削減 グリーン商品使用率向上 |
②循環型社会へ貢献 | 産業廃棄物の削減、リサイクル化 バイプロ品の活用 |
環境経営に関する取り組みとして、2019年6月には環境省が策定した環境マネジメントシステム「エコアクション21」を認証取得いたしました。自社の環境経営方針や必ず取り組む行動を定め、SDGsの推進や環境保全の推進・維持に取り組んでいます。
- エコアクション21
- 認証番号0012812
- 認証・登録日
- 2019年6月21日
エコアクション21とは
エコアクション21は、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム(EMS)です。「PDCAサイクル」
と呼ばれるパフォーマンスを継続的に改善する手法を基礎として、組織や事業者等が環境への取り組みを自主的に行うための
方法を環境省が策定しています。このガイドラインに基づき、事業者が環境経営システムを構築・運用・維持し、環境への取り組みを
効果的・効率的・継続的に行います。
エコアクション21に関する詳細は、下記環境省WEBサイト(外部リンク)をご参照ください。
KGS環境経営方針
当社は、環境にやさしい食品製造業を目指し、行動指針のひとつでもある「もったいない」の精神を育てよう(歩留まり・不良加工・工程のムダ・省力化の改善)を基に、環境保全の推進・維持に取り組みます。また、法令を守り環境の事を考えた商品の購入(グリーン購入)に努めます。
必ず取り組む行動
- 省エネルギー化
- エネルギー使用量管理
- 井水・排水量及び水質管理、再利用化
- 自らが生産・販売・提供する製品の環境性能の向上及びサービスの改善など
- 廃棄物の削減、リサイクル化
- 法令遵守とグリーン購入の推進
当社での環境に関する取り組み結果を「環境経営レポート」としてまとめ、公開しています。
2022年度 KGS環境経営レポート | PDFダウンロード |
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2021年度 KGS環境経営レポート | PDFダウンロード |
2020年度 KGS環境経営レポート | PDFダウンロード |
2019年度 KGS環境経営レポート | PDFダウンロード |
2018年度 KGS環境経営レポート | PDFダウンロード |
①気候変動対策に関する活動
世界中で熱波や干ばつ、集中豪雨、大型台風などのさまざまな自然災害が起こっており、こうした災害は、地球温暖化が引き起こす気候変動が要因だと言われています。地球温暖化の主な原因とみられるCO2の排出削減に向け、省エネルギー化、グリーン商品の購入などに取り組んでいます。
エネルギー管理
デマンド監視装置(電気使用量を確認できる装置)にて常時電力量・デマンド値のモニタリングを実施しています。設定したデマンド値を超えると管理会社より連絡が入る仕組みとなっています。また、奈良工場で使用する電気は100%グリーン電力(CO2排出係数0.000000kg-CO2/kwh」でまかなっています。
生産設備の効率化・高効率機器への転換
省エネチームが中心となり、デマンド監視装置のモニタリングデータや日々の費用管理を行っています。電気・ガス等のエネルギー使用量の原単位化や原油換算化にて不用意な電力・ガス等のエネルギー使用の見える化を図っています。さらに各製造ラインの稼働状況把握・ボトルネックの洗い出しを行い、改善案を出し合っています。生産・エネルギー・人的ロスを削減するために行った、生産設備の改善例をご紹介いたします。
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気化式ガス発生装置の導入
当社奈良工場で使用するLPG(液化プロパンガス)の使用量は多く、LPGを気化させる電気式ベーパーライザーの電気使用量も比例していました。空温式気化ガス発生装置(大気の温度を利用)を導入する事により、電気使用量を92%削減しました。
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モーター制御装置の設置
各製造ラインの生産設備用モーターをインバーター制御化に切り替える事により、消費電力を24%削減しました。
現場環境と運用の効率化
省エネチームが中心となり、MMM(ムリ・ムダ・ムラ) / MFCA(マテリアルフローコスト会計)の活動をとり入れ、各製造ラインの稼働状況把握・ボトルネックの洗い出しを行い、改善案を出し合っています。
- ライン上の設備改良にて製品のこぼれ(食品ロス)を削減。
- 機械の入替による能力アップにて生産時間の短縮。
- 作業環境の改善により清掃時間の削減。
- 各製造ラインの同時稼働タイミングを減らすことによるデマンド値の軽減。etc
②循環型社会へ貢献に関する活動
循環型社会形成推進基本法より、「循環型社会」とは、[1]廃棄物等の発生抑制、[2]循環資源の循環的な利用及び[3]適正な処分が確保されることによって、天然資源の消費を抑制し、環境への負荷ができる限り低減される社会、と定義づけられています。 当社では、限りある資源の有効利用と廃棄物削減のために、産業廃棄物の削減やリサイクル化、バイプロ品の活用に取り組んでいます。
リサイクル化
当社工場で発生する廃棄物の削減、リサイクル化に向けて日々取り組んでいます。
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製品残渣の再利用(リサイクル率90%以上)
当社工場で発生する穀物くずなどの製品残渣のほとんどは、家畜飼料・堆肥化などに再利用しています。また排水処理施設で発生する汚泥も動物園の土や肥料として再利用しております。
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ペーパーレス化(一部日報の電子化)
当社工場では、荷受け~製造~出荷における各工程について全て記録をとり、社内トレースが取れるように記録の管理を行っています。紙ベースが主となっている記録方法から、紙の削減と社内共有の簡易化に向けて、テスト的に一部の部署にてタブレット端末使用による電子化を進めています。
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排水処理施設の設置・排水処理
工場で使用した水は、排水処理施設にて条例に基づいた水質基準内に管理する事で、きれいな水を河川へ戻しています。管理方法としては、活性汚泥法を採用しMLSS値(活性汚泥浮遊物質量)・Do値(溶存酸素量)・SV(活性汚泥沈殿率)等を定期的に測定します。また曝気槽内の酸素濃度の効率化として、散気装置にあたるディフューザーを高効率タイプへ移行する事で処理能力をアップするなど、周辺環境に十分配慮した管理に努めています。処理した水は一部洗浄水に、処理時に発生した汚泥も牧草の肥料等に再利用する事で環境負荷軽減に寄与しています。
バイプロ品の活用
従来は使い道がないと廃棄していた野菜の規格外品、切り落としていた根の部分など、当社の加工により、食品原料として活用できる可能性があります。また食品工場から発生するバイプロ品(製造副産物)の再利用にも積極的に取り組み、試作開発や実用化に励んでいます。