パフ化(膨化)

PUFF

パフ化(膨化)ラインのご紹介

生では食べられない雑穀を、熱風焙煎機を用いて原料を膨化させ、食べやすくなるようにパフ化加工しています。いわゆるポン菓子やエクストルーダーを使用したパフとは異なり、原料由来の形状を保ったまま膨化していることが大きな特徴です。 当社と同様のパフ加工をされている同業者はほとんどおらず、当社で加工されたパフは、グラノーラやふりかけ、製菓原料として幅広くご使用いただいています。
また有機JAS認証ラインのため、有機JAS原料の受託加工も可能です。大型機械で製造しているため大ロットでのご対応となりますが、お気軽にお問合せください。

膨化加工の前処理

アマランサスのような原料の形状が小さい穀物原料は熱風焙煎機のみで膨化しますが、ほとんどの穀物原料は熱風焙煎機のみでは充分に膨化しません。そのため、加工原料の種類、大きさや原料水分値を考慮し、必要に応じて前処理をおこないます。

蒸し乾燥加工

【前処理①:蒸し乾燥加工】

原料を浸漬タンクで吸水させ、水切り後、蒸し乾燥をおこないます。原料を浸漬することにより、穀物独特のえぐみやアクを溶出することができます。また一度蒸しているため、デンプンが分解・糖化され、穀物の甘みを引き出します。蒸すことによりデンプンがα化され、食感が柔らかく、膨化加工がしやすくなります。原料のかさ比重にもよりますが、約2t~蒸し乾燥加工が可能です。

浸漬+水切り加工

【前処理②:浸漬+水切り加工】

蒸し乾燥加工が適切でない場合(加熱時間が短い方が好ましいなど)、加工LOTが小さく蒸し乾燥加工の対応が難しい場合などは、原料を浸漬後、水切りし、焙煎加工いたします。原料の水分値を上げるだけで熱風焙煎機で膨化処理できることも多く、お客様のご要望に合わせて柔軟に対応いたします。浸漬工程によりえぐみ成分は流出しますが、蒸し乾燥工程をおこなったほうが、穀物の甘みは強くなります。

熱風焙煎(膨化)加工

原料を膨化させるため、当社では流動式の熱風焙煎機を使用しています。原料の下部から熱風が吹き込まれることによって、原料が焙煎されます。焙煎により、原料内部の水分が蒸発する力を利用して原料が膨化されます。膨化によって無数の小さな空洞が内部に形成され、成分が密に詰まった固い食材が膨らみながら、柔らかい食感に変化します。
エクストルーダーやポン菓子機(穀物膨張機)のように、原料の形状が大きく変わるほどの高圧力をかけていないため、原料本来の形状を保ったまま膨化しています。そのため、パフ化しても原料の形がよくわかり、シーズニング加工にも適しています。

原料の加工例:玄米

蒸し乾燥工程

焙煎工程

※焙煎により焦げが混じるため、選別工程を追加することも可能です。(X線選別、色彩選別)

KGSパフ化(膨化)ラインのメリット

他社で真似できない技術 大型の横型蒸し機、流動式の熱風焙煎機を当社オリジナルに改造し、パフ加工技術を磨いています。パフ加工の受託をされている企業は少なく、その中でも当社のような方法で加工をされている企業はほとんどありません。
原料由来の形状を保っている エクストルーダーやポン菓子機で加工した場合、原料の形状が大きく変わります。グラノーラなど複数の穀物原料をミックスする場合、見た目で穀物の違いがわからなくなってしまう、というご相談を受けます。当社の加工の場合、原料由来の形状を保っているため、複数原料をミックスしても、原料の違いが一目でわかります。
穀物の甘みがある 蒸し乾燥の前処理をおこなった場合、デンプンが分解・糖化され、穀物由来の甘みが引き出されています。当社のパフ商品は、他製法のものよりえぐみが少なく、甘くて美味しいとご評価いただいています。
有機農産物の製造可能 有機JAS認証ラインのため、有機農産物の受託加工が可能です。有機玄米など、有機原料の調達も可能です。アイテム毎に申請が必要なため、ご相談ください。
FSSC22000認証取得 当社奈良工場ではFSSC22000を認証取得しており、食品安全管理システムのもと製造しています。現在製造しているパフ商品は、お客様による工場監査もクリアし、大手食品メーカー様にもご採用いただいています。