KGS米粉商品のご紹介

小麦粉価格の高騰により、現在も米粉に関するご相談、お問い合わせが相次いでいます。当社では一般的な米粉(生米をパウダー加工したもの)は製造しておらず、加工米(蒸し乾燥米や焙煎米)をパウダー加工しています。
当社の米粉をご提案させていただく際、加工した米粉はどのような特徴があるのか、製造工程の違い、使用感などについてお問い合わせいただきます。今回は各米粉の特徴や違いについてご紹介します。

【KGS米粉のご紹介】

当社では玄米茶の素(焙煎玄米)を製造しているため、蒸し乾燥米や焙煎米を多々製造しています。気流式粉砕機も所有しているため、蒸し乾燥米や焙煎米を微粉末化し、α化米粉や焙煎米パウダーの製造が可能です。加熱処理後にパウダー加工しているため、微生物コントロールできることが大きな特徴です。基本的には受注生産制となり、加工ロットは数百㎏～お受けしております。

■一覧表

品名	一般的な米粉	α化米P	α化発芽玄米P	焙煎米P	焙煎発芽玄米P
原料	精白米	精白米	玄米	精白米	玄米
製法	微粉砕のみ	吸水 蒸し乾燥 微粉砕	吸水/発芽処理 蒸し乾燥 微粉砕	吸水 蒸し乾燥 焙煎 微粉砕	吸水/発芽処理 蒸し乾燥 焙煎 微粉砕
微生物	多い	少ない	少ない	少ない	少ない
		【一般生菌数3,000以下、大腸菌群陰性】

①α化米パウダー【試作品】

北海道産の精白米を蒸し乾燥し、気流式粉砕機でパウダー化した試作品です。アルファ化しているため吸水性が高く、デンプンの糖化が進んでいるためお米の甘みが出ています。製菓原料として検討されるだけでなく、ライスミルクなど飲料用途でもご検討いただくケースが多いです。弊社で扱う米粉の中でも最もクセがなく、やわらかい風味です。

②α化発芽玄米パウダー【試作品】

北海道産の玄米を発芽させた後、蒸し乾燥し、気流式粉砕機でパウダー化した試作品で玄米のため糠がついており、糠独特の豊かな風味やコクがあり、健康志向の高い方に人気の商品です。当社の発芽玄米は微生物の発酵を抑えながら製造しているため、発芽玄米独特の発酵臭を抑えた商品となっています。

③焙煎米パウダー

北海道産の精白米を蒸し乾燥後に焙煎し、気流式粉砕機でパウダー化した商品です。焙煎加工を追加することで香ばしさが付与され、食欲をそそるような香りがする商品です。製菓原料としても検討されていますが、マスキング効果、風味付けを期待されてプロテインや植物肉、ペットフードなどへ検討いただくケースも多いです。ご希望の加工数量により、焙煎度合いを変更することが可能です。

④焙煎発芽玄米パウダー

北海道産の玄米を蒸し乾燥後に焙煎し、気流式粉砕機でパウダー化した商品です。玄米を焙煎することでさらに香ばしさやコクが増しています。現在製造している焙煎発芽玄米は飲料用途向けが中心のため濃いめに焙煎していますが、焙煎度合いを弱めることも可能です。発芽玄米は健康志向の高い方に人気が高く、健康食品向けや健康訴求したい商品への使用をよく検討されています。

【検証：KGS米粉を使用したときのクッキーの仕上がりの違い】

当社の「α化米パウダー」「α化発芽玄米パウダー」「焙煎米パウダー」を用いて、ゴマ入りクッキーを試作し、使用する米粉の違いについて検証しました。

■α化米パウダーの場合

吸水性と粘性が高いため小麦粉と全く同じように扱うことは難しいですが、他KGS米粉に比べてクセが弱いため、色々なフレーバーとの相性がよいです。

■α化発芽玄米パウダーの場合

α化米パウダーと同様、吸水性と粘性が高いため小麦粉と全く同じように扱うことは難しいです。玄米独特の風味があり、ゴマなどのフレーバーと合わせると相性が良いです。抹茶や栗など渋みや苦みのあるフレーバーは苦みが引き立ってしまうため、あまりおすすめできません。

■焙煎米パウダーの場合

クッキーのように高温で焼くものに使用すると焙煎感が強まってしまうため、焙煎米パウダー100%で使用することはおすすめしません。小麦粉や他米粉と混ぜ合わせて使用すると香ばしさが付与されます。

今回は100%上記米粉で検証しましたが、お好みに合わせて「小麦粉+KGS米粉」「米粉+KGS米粉」と使用割合をご検討ください。残念ながら弊社ではレシピ開発をおこなっていないため、上記レシピの詳細はご教示できない点をご了承願います。

在庫がある場合はサンプルのご送付も可能ですので、当社米粉にご興味のある方は下記フォームよりご相談ください。(誠に恐れ入りますが一般消費者の方へのご送付は出来かねる点をご了承願います。)