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KGSコラム

記事公開日

お茶商品の受託加工について

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お茶商品の製造・開発にはさまざまな企業が関与しています。当社へもお茶商品の開発や受託加工のお問い合わせをいただきますが、お茶の種類やご依頼内容により、できることできないことが分かれます。
緑茶や紅茶など茶葉類のお茶、麦茶やトウモロコシ茶などの穀物茶があり、さらにペットボトルや缶などの液体タイプ、ティーバッグタイプ、インスタント粉末などの種類もあり、それぞれ必要な設備が異なります。今回は飲料原料やお茶に関する基礎知識をご紹介します。

お茶の種類

お茶とは「茶」という木の葉から製造したものと学術的には定義されています。その「発酵度合」の違いにより、「緑茶」「烏龍茶(半発酵茶)」「紅茶(発酵茶)」に分類されます。それぞれ、製法などの違いによりさらに細かく分類されています。日本ではその他にも「〇〇茶」と呼ばれているものがあり、多くの種類が存在します。麦茶やそば茶、黒豆茶、トウモロコシ茶などの穀物茶や、ルイボスティーやカモミールティーなどのハーブティーもその一例です。使用する原料により、お茶への製造の仕方も変わります。

飲料商品の種類

飲料には様々なタイプがあり、どのような形態を希望するかで製造依頼先が異なります。
飲料タイプの紹介と当社での対応可否について下表に示します。

種類 内容 使用設備例
リーフ/
ティーバッグ
一般的な茶葉や焙煎穀物原料など。
急須やティーポット等でお茶を淹れるタイプの飲料。
抽出液を飲むため、茶殻や抽出残渣が発生する。
荒茶加工設備
焙煎機、粉砕機
包装機ほか
粉末茶 茶葉や穀物茶などをそのまま粉砕したパウダー品。
お湯や水に溶かして飲みますが、完全には溶けず沈殿する
原料を丸ごと摂取している。
荒茶加工設備
微粉砕機
包装機ほか
インスタント
粉末
粉末茶と異なり、冷水でも溶けるパウダー品
茶葉や穀物茶などを抽出・エキス化後にスプレードライ製法で顆粒・粉末化したもの。
抽出液のみで粉末化できず、デキストリンなどの賦形剤が添加されているケースが多い。
液体抽出機
噴霧乾燥機
真空凍結乾燥機
混合機
充填包装機ほか
ドリンク
タイプ
茶葉や飲料原料を液体抽出し、ペットボトルや缶などに充填した飲料。
液体タイプ。
液体抽出機
調合/混合機
無菌充填機(PET/缶)ほか

飲料製造企業と関係図

飲料製品の製造が 1 社で完結するケースは少なく、複数企業が製品化に関与しています。
各工程における設備が異なるため、専任の受託加工業者へ委託するケースが多いです。飲料製造の場合、大きく「サプライヤー(原料供給会社)」と「ボトラー・パッカー(充填・包装会社)」に分かれています。

サプライヤー

サプライヤーは、茶葉やコーヒー豆、焙煎穀物など飲料原料などを提供しています。中間原材料の製造・販売が中心となり、ボトラーやパッカーへ提供しています。品質、価格、納期、供給安定性などの面で重要な役割を果たしています。

ボトラー/パッカー

ボトラーやパッカーは、提供された原材料や資材を使用して飲料を製造します。飲料のレシピや製造プロセスを管理し、市場に出回る製品(最終商品)を製造しています。製造された飲料は、ボトラー自身のブランド名や、顧客のブランド名(OEM製造品)として販売されています。

KGSができること/できないこと

当社は「サプライヤー」に当たり、対応できる加工内容は下記の通りです。

当社でできること

  • 原料の調達
  • 蒸し加工(穀物のみ)
  • 焙煎加工
  • 粉砕・微粉砕加工
  • ティーバッグ加工 ※協力会社のご紹介が可能


基本的に最終製品までは製造しておらず、中間原材料としてご提供いたします。

当社でできないこと

インスタント粉末 ( スプレードライ / F D ) ・エキス加工 ・ 製 茶 加 工 ・ 抽 出 / 充 填 加 工 ・ 配 合 / レ シ ピ 開 発 ほ か

お茶原料の開発事例紹介

当社では、穀物の加工と供給に特化しており、お茶の原料をサプライヤー企業として提供しています。近年の健康志向の高まりにより、穀物茶の需要が増えています。穀物は自然由来の原料であり、産地や年間の収穫によって品質が変動するため、特にドリンク飲料向けには味の均一性を確保することが困難です。当社では、長年にわたる加工技術と知識を活かし、原料の安定供給に取り組んでいます。

事例:玄米茶の素「焙煎米」


当社の事業は「玄米茶の素」の製造からスタートし、創業から現在も玄米茶の素を製造しています 。お茶屋さんをはじめ、穀物茶やブレンド茶のペットボトル飲料用途で採用されています。
焙煎米を配合することでおかきのような香ばしさとお米のほのかな甘みが付与されたり、緑茶やハーブなどの苦みやクセのある味わいを和らげたりします。お米の種類や精米度、焙煎度合いにより味や抽出液が変わるため、ご要望に沿った焙煎米をご提案いたします。

加工工程 内容・特徴
①原料調達 国産米、MA米ともに調達が可能です。
②蒸し加工 他社製品では「蒸し加工」をされるケースは少ないですが、当社では横型蒸し機で蒸してから焙煎します。蒸し加工をおこなうことでデンプンが糖化され、お米の甘みを引き出しています。
③焙煎加工 焙煎加工をおこなうことで香ばしさやロースト感が付与され、香りが引き 立ちます。焙煎機を複数種類所有しており、ご用途や要望によって焙煎機を使い分けています。
④包装 バルク包装でご提供します。
ご要望に応じて、パウダー加工を追加することも可能です。 当社からご提供した焙煎米をお客様でブレンド・配合されるか、専門受託会社へ 委託いただき、 最終商品へと加工されています。 その他開発事例に興味がある方は、「お茶商品開発の基礎知識(ダウンロード資料)」をご覧ください。 下記ページよりダウンロード可能なため、ご興味のある方はご覧ください。
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