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パン市場の激戦化 ~KGS製パン原料のご紹介~

2019年は高級食パン専門店、メロンパン専門店、コッペパン専門店など次々とパンの専門店がオープンしました。2020年にはカレーパンがブームか、とも言われており、パン市場は加熱しております。一方、2019年はパン製造小売業の倒産数が急増しました。パンブームに伴い、新規事業者の参入、大手製パンメーカー、大手コンビニの開発力等が脅威となり、今後も激戦化が続く模様です。

【パン市場の動向】

2013年に「金の食パン」が大手コンビニより発売され、高級食パンブームの火付け役となったと言われています。一般的な食パンは1斤150円程度で販売されていますが、高級食パン専門店では1本1000円近い商品も販売され、高価格帯の商品も人気を集めています。
2018年家計調査年報によると、1世帯あたりのパンの年間購入金額の平均額は30,268円でした。2000年頃の平均額は27,500円であり、緩やかに上昇しています。また国内のパン市場は2017年で約1兆5500憶円であり、2020年度には1兆6000億円程度へと緩やかな成長が予測されています。
高級志向・プレミアム化によりパンの単価が上がったことや、「パン呑み」など新たな市場が開拓されたことにより、緩やかながら市場が拡大していると推察されます。

2018年家計調査年報より抜粋

【トレンド①:高級化・手土産化】

通常の食パンの2~5倍以上の価格帯で販売されている高級食パンですが、製造方法や原材料にこだわった商品が多く見られます。「パンの耳までやわらかい」「国産原料のみを使用」「アレルゲンフリー」「添加物不使用」など商品コンセプトは様々です。原材料に着目すると、国産原料の人気が高く、希少性・機能性が高い「プレミアム感」があるものが好まれて使用されています。
またパンの高級化・プレミアム化の認知度が上がるにつれ、自宅用に購入するだけでなく、手土産用として購入されることも多くなりました。そのため、贈答用向けにおしゃれなパッケージやショッパー袋にこだわったお店も出てきています。今後の商品化において、パンの外観や華やかさもポイントになりそうです。

【トレンド②:健康志向】

ダイエットイメージ画像

パンの主な購入者層は20~60代の女性ですが、高齢者の方の需要も上がっています。朝食にパンを食べる高齢者の方が多く、その理由として「手軽に食べられる」「品物が軽い(買い物が楽)」などが挙げられます。
全体的な健康ブームが続く中、お米よりも「エネルギー量・糖質量・塩分量が高い」というイメージがあるパンに対しても「健康志向」が求められています。
依然として「低糖質」ブームが続いており、小麦ふすまを用いた「ブランパン」商品が相次いで発売されています。最近は大豆粉を使用した商品も開発されており、小麦粉以外を使用した商品開発が今後も進みそうです。
また海外では「グルテンフリー」の人気が高く、日本でもインバウンドの需要が見込まれます。グルテンを含まない「米粉」への関心も高まっており、当社へも海外より米粉の問い合わせが相次いできます。

【KGS製パン原料のご紹介】

■焙煎米パウダー

Roasted Roce Powder

北海道産の白米を使用しています。
蒸し米加工を行った後、焙煎、パウダー化した商品です。香ばしさが特徴で、米粉にはないサクサク感が得られます。一度お米を蒸しているため、お米の甘みを引き出していることも特徴です。
サクサク感が特徴のため、デニッシュ生地やメロンパンのクッキー生地、タルト生地、ベイクドショコラなどに適しています。焙煎米パウダーのみで製パンすることは難しいため、小麦粉の一部を代替で使用することをおすすめします。

■小米パフ

小米パフ

小粒の北海道産白米を使用しています。
蒸し米加工を行った後、熱風焙煎機にて膨化加工を行っています。原材料はお米のみで、油や添加物不使用の米パフ商品です。
粒が小さいため食感が軽く、トッピングや生地への練り込みなど幅広く活用できます。
カレーパンのパン粉代わりに使用でき、小米パフを衣に用いたヘルシーな焼きカレーパンとしての活用はいかがでしょうか。

■発芽玄米パフ

発芽玄米パフ

北海道産の玄米を使用しています。
発芽玄米とは、玄米からわずかに芽が出たお米のことです。発芽が始まってすぐに止めた状態のため、玄米に含まれるビタミンB群やミネラル、GABA(γ-アミノ酪酸)も含まれており、栄養価が高いことも特徴です。そのため、健康志向の方に人気の高い商品です。
小米パフに比べて嵩が大きく、ボリューム感が得られるため食べ応えがあります。
また玄米を使用しているため食物繊維も豊富です。

■大豆パフ

大豆パフ

北米産の挽割大豆を使用しています。
クランチ状のため、ポリポリとした軽い食感が特徴です。そのため、トッピング材や食感のアクセントに活用できます。
大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどタンパク質の含有量が高い食材で す。近年「高タンパク質・低糖質」の人気が高まり、大豆製品は健康志向の方に人気の高い食材です。またアンチエイジング 作⽤が期待される大豆イソフラボンを含むため、女性受けの良い素材です。

■きな粉

きな粉

きな粉は、炒り大豆を粉末化した商品です。一般的な大豆粉は、生の大豆をそのまま粉末化しているため、使用の際は加熱することが必須です。きな粉は一度加熱されているため、そのまま食すことができるため、生地への練り込みだけでなく、トッピング材や味付けなど幅広く使用できます。
またきな粉のメリットは、粉末にすることで表面積が大きくなり、消化吸収性が向上します。そのため、大豆に含まれている栄養素を効率的に体に取り入れることができます。

商品例については「製品案内」、加工実績例については「受託加工」ページをご参照ください。
サンプルのご提供や、お客様の支給原料による受託加工も行っております。
ご興味のある方は、是非お問い合わせフォームよりご連絡ください。