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ノンカフェイン市場の拡大!穀物飲料原料のご紹介

近年、”ノンカフェイン” ”デカフェ” “カフェインレス”と表示されたペットボトル飲料やドリンクメニューを目にする機会が増えてきました。
ノンカフェインニーズの高まりにより、2018年はルイボスティーの売上が大きく伸長しました。
2019年には抹茶よりも低カフェインであるほうじ茶がじわじわとブームになり、ノンカフェイン市場は活発化しています。

【ノンカフェイン市場の動向】

2010年頃より徐々に市場が拡大し、2015年頃より”デカフェ”という言葉が浸透し始めたと言われています。2018年には3,260億円の市場規模に成長したと言われ、更なる市場の拡大が見込まれています。
ノンカフェイン飲料は、これまで妊娠や授乳でカフェインを取れない女性を中心に愛飲されてきましたが、健康志向やカフェインに対するネガティブイメージにより愛飲者層が広がってきました。
ノンカフェイン飲料≒麦茶やハーブティー、たんぽぽコーヒー等が主流でしたが、技術革新によりカフェインの除去技術が上がり、品質の高いデカフェコーヒーや紅茶が開発されるようになりました。各ドリンクメーカーの定番商品からもデカフェ、低カフェイン商品が展開されたり、コーヒーチェーン店でもデカフェメニューが充実したりと各社開発へ力を入れています。

【カフェインが避けられる理由】

カフェインは一般的に、コーヒー豆や茶葉、カカオなどに含有されています。
眠気の抑制や集中力の向上、脂肪燃焼効果などの効果が期待される一方、過剰摂取のリスクも懸念されています。
カフェインが避けられている主な理由は下記のとおりです。

【カフェインが避けられる理由】

カフェインは一般的に、コーヒー豆や茶葉、カカオなどに含有されています。
眠気の抑制や集中力の向上、脂肪燃焼効果などの効果が期待される一方、過剰摂取のリスクも懸念されています。
カフェインが避けられている主な理由は下記のとおりです。

①覚醒作用・不眠作用
夜に飲むと眠れなくなってしまう恐れや、覚醒・興奮作用を懸念して子どもの摂取は避けた方が良いと言われています。
②海外での摂取量規制
カフェインの過剰摂取による死亡事故があり、海外では敬遠されう傾向です。
一部の国ではカフェインの摂取基準が定められています。
③利尿作用
利尿作用によりトイレに行く回数が増えるため、特にシニア層の方に敬遠される傾向があります。
④身体を冷やす作用
過剰摂取による自律神経のバランスが崩れや、利尿作用により熱が奪われることで冷え性の悪化が懸念されています。

【食品中のカフェイン―ヒトに対する影響】  ※食品安全委員会のファクトシートより抜粋
海外の情報によると、現在、食品中のカフェインについては、一日摂取許容量(ADI)のような健康への悪影響がないと推定される摂取量は設定されていません。一般的な急性作用は、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症で、消化管系の興奮状態は下痢、吐き気をもたらすことがあります。
また、長期的な影響としては、肝機能が低下しているヒトなどの一部において、コーヒーの摂取と関連する高血圧リスクが高くなる可能性があること、特にカルシウム摂取量が少ないヒトがカフェインを摂取した場合、カルシウムの体内からの排出率を増やすので、骨粗しょう症の発症の原因となる可能性があることのほか、妊婦においてカフェインの摂取により胎児の発育を阻害する可能性があります。なお、子供のカフェイン摂取による長期的な影響の可能性に関する報告はありません。

【ノンカフェイン飲料の愛好者は?】

もともとは妊娠中や授乳中でカフェインを摂取できない方に愛飲されてきました。
カフェインに対する認識の変化や、ノンカフェイン飲料のバラエティ化により、美容に関心の高い女性をはじめ、シニア層、インバウンド層、睡眠負債対策へと徐々に愛飲者層の広がりを見せています。

【従来の愛飲者】
■妊婦/授乳婦/子ども
■冷え性を気にした若い女性
■マクロビ志向者

【新しい愛飲者・候補者】
■シニア層
■インバウンド
■安眠対策

【KGS穀物飲料原料のご紹介】

穀物にはカフェインが含まれず、ノンカフェイン飲料原料として活用が可能です。
単品のお茶としても、ブレンド茶や穀物コーヒーのように様々な組み合わせで楽しむことが可能です。

■焙煎米

焙煎米

お米のほのかな甘さと香ばしさが特徴で、すっきりとした味わいです。
お米の品種・品位(精麦度合い)によっても味が変わります。
比較的単価も安いため、ブレンド茶のベースとしてよく用いられています。
香ばしさが強いものがよいか、お米の甘みが強いほうがいいか、他ブレンド原料に合わせて焙煎米を選んでいきます。強く焙煎することで、玄米コーヒーとして活用することも可能です。

■焙煎大麦(麦茶)

焙煎大麦

焙煎大麦の香ばしさが特徴で、カフェインやタンニン等の刺激物を含まないためと後味はすっきりとしています。比較的単価も安いため、ブレンド茶のベースとしてよく用いられています。
大麦原料は「六条大麦」「二条大麦」に大別されますが、当社では主に六条大麦を使用しています。
実が小粒でタンパク質が多いため、麦の甘みだけでなく旨味のある麦茶(焙煎大麦)に仕上げることができます。
また国内産、外国産ともに使用しており、焙煎度合いや形状の違いにより、焙煎大麦だけで数十種類ご用意しております。

■焙煎麦芽

焙煎麦芽

麦芽とは発芽した大麦のことで、ビールや水飴の原料としてよく使用され、一般的には、デンプンの多い二条大麦が用いられています。発芽によりアミラーゼ酵素が活性化すると、デンプンが麦芽糖に変わります。そのため、上記焙煎大麦に比べ、甘みが強いことが特徴です。古くからカフェインを含まないコーヒー風飲料(牛乳と割って飲む)や穀物コーヒーとしても愛飲されています。
当社では、麦芽原料を一度蒸し加工し、甘みを引き出してから焙煎加工を行っています。

■焙煎ハト麦

焙煎はとむぎ

漢方では「水の滞りを取る」と言われているハトムギは、利尿作用によりむくみを解消します。体内の老廃物も排出するため解毒作用をはじめ、便秘や下痢の解消、美肌効果が期待されています。
堅い種皮を除いたものは食事や化粧品等にもよく使用され、飲料用途の場合は皮つきのまま焙煎しています。
クセがなく、ほんのりとした甘みがあって飲みやすいため、ブレンド茶にもよく利用されています。肌トラブルの解消や美容効果が期待され、ハトムギ茶は女性に人気があります。

■焙煎裸麦

焙煎裸麦

裸麦とは、穀粒の外皮がはがれやすく、粒が裸である大麦の変種です。麦味噌の原料として多く用いられていますが、麦飯や焼酎、麦茶などにも利用されています。
焦げやすい外皮を取り除いているため、焦げずに中心部まで火が入りやすくなります。そのため、焙煎大麦よりも雑味が少なく、すっきりとしたまろやかな味わいで、大麦の甘みが感じられます。

■焙煎α化黒豆

α化焙煎黒豆

黒豆(黒大豆)とは、大豆の1種です。栄養素は大豆とほぼ同じですが、アントシアニンをはじめとする黒大豆特有のポリフェノールが含まれています。疲れ目・眼精疲労の改善や視力回復などの効果、美肌効果が期待されます。また利尿作用によるむくみの解消も期待されます。
蒸し乾燥を経てから焙煎しているため、黒豆由来の甘みが引き出され、自然由来の甘さとすっきりとした味わいが特徴です。

■焙煎大豆

焙煎大豆

「畑の肉」といわれる大豆は、良質なタンパク質、ビタミンB群、ミネラル類が豊富なことで知られています。またカリウムが多く含まれるため、むくみの解消効果が期待されます。お茶にすることで水溶性成分が抽出され、豊富な栄養素や機能性効果が期待されます。
クセの少ない味わいで、香ばしい大豆の風味が特徴です。また深煎りすることで、大豆コーヒーとして活用することも可能です。

■焙煎コーン

焙煎コーン

コーン茶は、トウモロコシの実やひげを焙煎したお茶で、韓国では日常的に親しまれています。
美肌・美容効果や整腸作用が期待され、日本では特に若い女性に人気が高いお茶です。
トウモロコシは食物繊維が豊富で、水溶性・不溶性ともに含まれています。またビタミンB群やカリウムなども豊富なため、前述のような効果が期待されています。
ほのかなトウモロコシの甘みと香ばしさが特徴で、あっさりとした味わいです。

当社では、さまざまな穀物を熱処理加工しています。
商品例については「製品案内」、加工実績例については「受託加工」ページをご参照ください。
サンプルのご提供や、お客様の支給原料による受託加工も行っております。
ご興味のある方は、是非お問い合わせフォームよりご連絡ください。